なぜ具体的な地名を上げないのか
このブログは地元・横浜の河川を中心に身近なところで捕獲した日本淡水魚の飼育をメインに書いているのですが、具体的な捕獲場所は書いていません。横浜市○○区止まりにしています。
なぜなら、そこに行けば簡単に捕れるのか!ってことでブログの情報が元で大挙して人が押し掛けてしまっては生態系が乱れてしまうからです(そもそもこのブログにそんなアクセスがないのは棚に上げます)
しかしながら、これから淡水魚の飼育を楽しみたい!自然の中で生き物と戯れたい!と言う人のために、横浜市内の河川に関する一般的な情報、そして飼育をするうえで守ってほしいことをまとめてみました。
横浜の河川ってどうなってるの?
横浜市には複数の河川が流れており、横浜に面した海へと注ぐものと、市をまたいで行くだけの河川があります。
北の方から、鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川(じじゅうがわ、と読みます)となっています。
自分の守備範囲は家から近い鶴見川および帷子川になります。
絵では大分省略していますが、細かく支流が分岐していて網の目のように横浜市内を流れています。
横浜の河川に棲む生き物たち
それぞれの河川に棲んでいる生き物の種類の詳細は横浜の川と海の生物に詳しく載っています。3年に一度調査を行っているそうなので2015年版がそのうち公開されるかもしれません。
これを見ると、境川が37種、鶴見川が28種と、生息する種類でいえば群を抜いています。とはいえ、他の川にしか生息していない種類もたくさんいる(タカハヤは大岡川にしかいない)ので、これは単に種の多様性と生息域の問題だけですね。
統計的に見てコイ、オイカワ、アブラハヤ、ドジョウ、アユ、メダカ、マハゼ、トウヨシノボリあたりはあちこちに住んでるってことになります。
しかし、そこに棲んでいる生き物が違う川で棲んでいるわけではないのがよくわかると思います。なので、放流はダメ、絶対、なんです。
どこにでもいるエビたち
魚類に関しては比較的特徴のある各河川ですが、甲殻類になると割と同じような傾向があります。
ヌカエビ、テナガエビ、アメリカザリガニ、クロベンケイガニ、モクズガニあたりが本当に、「どこにでもいる」感じで生息しています。しかしながら各河川ごとに交わらずに代を重ねているので、違う河川への放流はいわゆるDNA汚染を巻き起こしますのでしないようにしましょう。
結局、なにが捕れるの?
簡単に捕獲できるのはアメリカザリガニかヌカエビでしょう。小川に生えている葦類の根元を「がさがさ」すれば嫌と言うほど捕れてしまいます。でも、飼う分だけ持ち帰りましょうね。
魚が飼いたい場合は網で稚魚を狙うか、成魚を釣り上げることになります。しかし飼育の容易さなどを考えると稚魚がお勧めです。流れの比較的緩やかなポイントをじっと見ていると稚魚が群れて泳いでいる姿に出会うことが出来ると思います。ただし、残念ながら捕獲した稚魚がなんの稚魚であるかを特定するのはなかなか難しいです。
とにかく責任を持って飼うこと
一度飼い始めたら責任を持って、命の大切さを感じながら飼うことです。
拾い河川から狭いプラスチックケースに押し込められた魚たちの健康を保つのって、なかなか難しいです。モチベーションを持続させることも大変だと思いますが、飽きたからと言って近所の川へ放流してしまうと言うのは絶対にやめてください。大抵の場合は変わった環境では生きられずに繁殖することは少ないですが、水質変化に強い種であればそこで生き残り、繁殖する恐れがあります。そうなると在来種の棲みかが無くなってしまうかもしれない。生態系を乱すことになります。
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